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藍色アルマイトが (株)VAIO様製品としてメディアリリースされました。

VAIO® SX12とSX14に、VAIO創立5周年を記念した特別限定モデル「勝色特別仕様」が追加された。この勝色特別仕様では、天板とキーボード面の2カ所が、VAIOのコーポレートカラーであり、“勝色”と呼ばれる濃い藍色に塗られた特別版となる。
勝色とは本来「搗色」と表記され「かちいろ、かちんいろ」と読まれたりする。由来は濃い藍色を染める為に布などを搗 (か)つ(叩くの意)ことからきており、「勝つ」の字をあてて縁起物として鎌倉時代頃から武士達に好んで使用された。

キーボード面の素材がアルミニウムになっており、アルミニウムを着色するときには塗装よりもアルミニウム本来の質感が感じられるアルマイト処理が行なわれる。アルマイト処理とは、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させて厚い被膜を作ることで、金属錯塩アゾ化合物と呼ばれる含金属染料により染色されている。

今回の勝色特別仕様モデルでは、自然藍の色素を配合した染料を用いて染色されている。

製品の詳細はこちら:https://vaio.com/products/kachiiro/sx1214/

今から約4年前に長尾製作所の社長と社員の雑談がきっかけで金属に藍染めできたら面白いんじゃないかということになり、ミクロエースと長尾製作所の試行錯誤しながら開発を進めていたが、今回、VAIO SX12・VAIO SX14 | 勝色特別仕様のアルミパームレストに採用された自然藍を含んだ染料によるカラーアルマイトという技術を確立した。

VAIO SX12・VAIO SX14のアルミパームレストは、表面保護のために施されたアルマイト加工(陽極酸化処理)時にできる微細な孔に染料を染みこませて着色する「カラーアルマイト技術」を採用しているが、VAIO SX12・VAIO SX14 | 勝色特別仕様では染色に自然藍を含んだ有機染料を使用している。

ただ、自然藍は強アルカリ性のため、そのままではアルミニウム表面に生成されたアルマイト皮膜をボロボロに壊してしまう。また、色素の粒子は孔に対してサイズが大き過ぎて、そのままでは入っていかない。それを解決するのが非常に難しかった。


※アルミパームレストの着色光景。1人の職人が専門で行ない、品質をコントロールしている。