Ni-Snめっき
用途
・異種金属同士を接合するハンダ付け機能を付与する表面処理で、近年では高価な金めっき代替として利用される。
・スマホやデジカメ、車載機器、携帯基地局等の通信制御に内蔵される電子チップ部品(チップ抵抗器、チップコンデンサ、チップインダクタ)へのハンダ実装を目的とした表面処理である。
概要
・電子チップ部品に電流を流し、銀端子または銅端子上にニッケル皮膜、さらにそのニッケル上層に錫皮膜を形成させ、はんだ付け性を付与する2層めっき処理である。
・セラミック表面やフィルヤー内部へのめっき液アタックが極めて少なく、耐薬品性に乏しい部品に最適で電子部品の電気特性をしっかり保持する。
対応素材
電子チップ部品(セラミック製の積層フィルターやチップコンデンサ等)にプリント印刷された銀端子や銅端子に対応可。
製品情報詳細
特 製 | 能 力 |
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皮膜厚さ | 一般には、ニッケル皮膜、錫皮膜は各1~3μ |
はんだ濡れ性 | はんだ温度235℃でセロクロスタイム2秒 |
はんだ耐熱性 | はんだ温度265℃-10秒ではんだ喰われなし |
密着性 | セラミックと端子界面での剥がれが起こらない |