アルマイト
用途
・アルミニウム製品を人工的に酸化皮膜を形成させ耐食性、耐摩耗性、装飾性等の機能性を付与させる。
・工業的にはアルミ建材、電車や航空機内装部品、自動車内外装部品、光学部品や半導体関連部品に、また家庭用として弁当箱、やかん、鍋等幅広い分野で利用される表面処理である。
概要
・アルミニウム製品を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウムを主とした皮膜を形成させ様々な機能性を付与する処理である。
・また、通常アルマイトの約1.5倍の硬度を有する硬質アルマイトや、皮膜表面にテフロンを吸着させて摺動性・湿潤性を向上させるニムロン処理という特殊処理も行なっている。なお、別名、陽極酸化、アノダイズ、アノード酸化とも称される。
対応素材
代表的なA5052材やA2000系、A7000系、アルミダイキャスト等の全てのアルミ合金に対応可。
製品情報詳細
特 製 | 能 力 |
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皮膜厚さ | 1~25μまで可能。A2000系は1~10μ |
皮膜硬度 | 約250Hv。硬質アルマイトは約450Hv |
耐熱温度 | 約100℃まで耐え得る。それ以上では微細クラックが発生 |
カラー着色 | 黒、赤、青、緑、ゴールド、藍色。各濃淡対応可 |
電気特性 | 絶縁皮膜のため、導通がない |
耐食性…3、装飾性…5、硬度…4、滑り性…3または4、機能性…5 |