黒染
用途
・工具や機械部品などに利用され、表面のクラックに油を馴染ませて摺動性を向上させる自己潤滑性がある。カメラ等の極小の精密ネジは、めっきでは膜厚が付いてしまうので、寸法変化の少なく反射防止に役立つ黒染が利用される事がある。
・治具やゲージ類では、固定部を目立たせる目的で使用する。
・防錆力はあまり高くないので、油を塗布されて使用される事が多い。
概要
・鉄鋼の表面に極薄の緻密な黒色の酸化被膜を形成させ、錆びの進行を遅らせる。
・「めっき」ではなく「化成処理」に分類され、寸法変化はほとんど無い。
・めっきや塗装と違い、化学反応被膜なので剥離しない。
・フェルマイトや四三酸化鉄被膜とも呼ばれる。
・140℃の液に浸すので、マスキングはできない。
・対応する会社は少ないが、銅合金用やSUS材用の黒染もある。
対応素材
鉄、鉄鋼材
製品情報詳細
特 製 | 能 力 |
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成分(%) | Fe₃O₄ (四三酸化鉄) |